ドライアイとは様々な要因による涙液および角結膜上皮の慢性疾患であり、眼不快感や視機能異常を伴うものです。
現代においては、スマートフォン、コンタクトレンズ、エアコン等により目が乾燥し、涙の分泌量の減少もしくは量は正常でも涙の質が変化することにより、眼球全体を均等に潤せなくなります。また、長時間の固視による不十分な瞬きのため、角膜、結膜に傷がつきやすい状態になります。
全身疾患が原因のこともあり、関節リウマチの約半数にドライアイを合併し、膠原病の一種であるシェーグレン症候群が原因であることも考えられます。抗SS-A/Ro抗体、抗SS-B/La抗体の陽性反応を必要に応じて血液検査を行い確認します。
また通常の点眼治療、涙点閉塞治療で効果が不十分な方には、血清点眼の処方行っております。血清点眼はご自身の血液を採取して血清を分離し点眼を作成するもので、費用はかかりません(1回の採血で2か月分の点眼を作成)
〈血清点眼適応疾患〉
シェーグレン症候群
スティーブンス・ジョンソン症候群
眼類天疱瘡
神経麻痺性角膜潰瘍
遷延性角膜上皮欠損
眼表面再建術後